青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2015年11月17日火曜日

11・14稲生座、ありがとうございました。パリと音楽と人類のこれからについて。

11月14日は、青木マリduo+(g.萩原信義、pf.柴田エミ)稲生座でのライブでした。ベースの小林さんの自身のバンドメンバーであるイツロウ1*2_6くんを初めて稲生座に紹介しようとブッキングをしたのでした。

ところが、ご存知の通りパリでの同時多発テロが勃発し、朝からショックを受けた日でもありました。痛ましい出来事が同じ地球の上で起きて、気持ちまで濡れるような冷たい雨降りで、ライブを楽しむ気分になれない夜だったかと思います。
そんな中で、数は少なかったですが、お時間を割いてご来場くださった方々に心より感謝を申し上げます。
本番前は気分も落ち込んでしまいそうでしたが、共演のイツロウくんの独立独歩の真摯な姿勢に大いに刺激され、音楽に真剣に対面するライブが出来たように感じました。(イツロウくん、やはり天才的。音楽にはトコトン正直な稲生座のエミちゃんも、ずっとこういう人に出会いたかった!という絶賛ぶりでした)


それにしても、こんな時、音楽に一体何ができるんでしょうか。
常に世界のどこかで聞きたくもない悲しいことが行われる世の中で、
常に自問自答しています。

気が塞ぐとき、歌うことで救われることもあります。
また救われていく自分に共鳴してもらうこともできるのではないだろうか。

生きる喜びを伝えたり、悲しみを分かち合ってやわらげたりする力が、音楽、特に生の音にはあると思うのです。
だから、歌い続けているんだと思っています。リズムを刻んで、声を出しているんだと思います。
また、音楽がそういうものであることを伝えられる歌い手でありたいと思うし、そういう人間の営みの自由さを失くしたくないと思っています。


今、私たちは、一人一人が自分と世界とをそれぞれ同じまなざしで目をそらさず見つめる事が必要なのではないでしょうか。
なぜこんなことが続くのか、どうすれば止められるのか、何が間違っているのかを、相手の中だけでなく、自分の中も同じように探ってみる。
世界の縮図は、個人の中にあり、個人のこころの世界が人間の世界のかたちをつくってる、そんな風に思っています。自分がどうありたいのか、だから世界がどうあってほしいのか。その為にまず自分はどうあるべきなのか。
自分の事としてシンプルに考えて行きたいのです。

相手を攻撃することはわかりやすく簡単な方法ですが、その方法では何も変わらない、解決できないことはもうわかっています。延々と悲劇が繰り返されるだけです。

だけど、勇ましいプロパガンダに踊らされるような人は、本当はもう、あまりいないのではないでしょうか。とも思う。
もうそろそろ、人類は次の段階に進んでいこうではありませんか、と心底思います。殺したり殺されたり、怯えて暮らすのはまっぴらです。
愛して愛されて、笑って生きて、死んでいきたい。
きっと、みんな同じだと思う。

事件で命を落とされた方々のご冥福をお祈りすると共に、その背景にあるたくさんの憎しみ悲しみに思いを寄せていのります。

世界が平和になりますように。


次回のライブは11/25(水)吉祥寺マンダラ2、THE北澤コイチーズ、石井明夫バンドオブバクシー、青木マリduo+、皆様のご来場、おまちしています!



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