青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2016年6月30日木曜日

2016.7月8月のスケジュール

前売料金のあるものは、当日昼ごろまでメールボックスでも受付ます。ぜひご利用ください!



★7月2日(土)江古田倶楽部

st21:00 No Charge 投げ銭 ワンマン

出演/青木マリduo+ <青木マリ(vo,g)、 小林洋(b)>



★7月7日(木)国立地球屋
「DUO NIGHT vol,3」
op 19:00  st 20:00  ¥1000+d

出演/青木マリduo+、 おちょこ&JUN、 KEN&Chee from Warlocks

七夕の夜、bass&vocalの夜!


★7月15日(金)阿佐ヶ谷イエロービジョン

[A Gift From Somebody vol.7] guest:片山広明T.sax.

op19:30 st20:00   前売り¥2000 当日¥2500  共に+1drink


出演/青木マリduo+ <青木マリ(vo,g)、 小林洋(b)、片山広明(T.sax.)> ワンマン



片山広明 T. SAX プロフィール

1951年生まれ。70年代後期、生活向上委員会オーケストラ、D.U.B(ドクトル梅津バンド)、RCサクセション等を経てジャンルを逸脱した活動を行う。忌野清志郎最後のバンドメンバー。現在「片山広明とハッピーアワー」、渋さ知らズオーケストラ、板橋文夫グループその他多くのセッションで活動中。


今月もあります、「A Gift From Somebody 」。
ゲストは、大先輩ミュージシャンの片山広明さん。
片山さんの音は、おっきくてアツイ!私もドーンと行きたいです!
ワクワクと緊張、皆様、お聴き逃しなく!







★7月18日(月・祝)大井町ピーチピット

『SUMMER ROCK SHOW 2016』(16日~18日のイベント)

op 14:00   st 14:30   ¥1000+order


14:30〜キリンバンド
14:45〜石川巧馬
15:20〜雨本ふみ
15:55〜吉浦隆司
16:30〜青木マリ
17:05〜hisao
17:40〜sim sim BBQ

18:15〜Central Station


つるかめ兄弟のヒサオさん企画。夏の始まり、大いに楽しみましょう!







★7月31日(日)高円寺稲生座

aokimari presents[Coz We Need Music vol.3]

Live Time 20:00~22:30 ¥2100+d

東京都杉並区高円寺北2-38-16 2階
Tel.03-3336-4480

出演/
和久井光司クァルテット<伴 慶充 ds、柳島 宏 b、藤原マヒト pf、和久井光司 vo / g >
青木マリduo+<青木マリ(vo,g)、 小林洋(b)、 guest:福島紀明(ds)、柴田エミ(pf)>


私の弾き語りデビューのころから、私の成長(?)を見てくださって、イベントなどに誘って下さる和久井さん、今回はついに私の企画、私のホームグラウンドとも言える稲生座に初出演です。
バンドメンバーも精鋭、とても楽しみです。
私たちも、ドラムに福島さん、ピアノにエミちゃんを迎えてのバンドセットです。
言葉とメロディー、大人のロック魂を満喫して欲しいです!






★8月7日(日)鶯谷What's Up
鶯谷の夜の静寂に」
出演 青木マリduo+
         アスカ(water croset)
         ワナナバニ園

         桑名六道

★8月19日(金)阿佐ヶ谷イエローヴィジョン
[A Gift From Somebody vol.8]guest:尾引浩志(倍音s)


★8月25日(木)高円寺稲生座

★8月28日(日)西荻窪crop crop
青木マリvo.g. 石渡明廣g. duo





2016年6月27日月曜日

6月のライブあれこれ。ありがとうございました!

梅雨ですね。でも今日は晴れて暑いです。

6月はライブを三回。各回ご来場のみなさま、ありがとうございました!

一回ずつ随分違ったライブで、それぞれ思うことがあったので振り返りたいと思います。


まず。

6月11日 新宿ストレングスでの、[ Dummies Connection  vol.2  流星Emergency ]

出演は、

青木マリduo+
アルコリキュリカ
カオスマップ
星野浩明
東京ダミーズ


ダミーズのカミノさんの企画にお呼ばれしました。ご本人も独特な飄々としたムードのカミノさん。

「これだ!」というオススメの演者を集めた」とのこと、トークあり、紙芝居や挿絵あり、皆さんヒネリが効いていて、とてもおもしろい企画でした。

自分は、「ただ、曲を作って演奏して歌うだけ」の人間であることを実感。

それしかないけど、もう少し、ライブには何か、要るなあと改めて思ったり。今更ながら勉強になりました(笑)


ライブはリラックスした良い演奏ができ、みなさんに「気持よかった!」と喜んで頂きました。

パンクフォーク歌手は年を経ていつの間にか、癒やし系(古!)になっていたようです。



そして、6月17日 阿佐ヶ谷イエローヴィジョンでの私達duo+の定期開催企画、

[A Gift From Somebody vol.6] guest:石渡明廣g. の巻。

いや、石渡さん、凄いです。隣で一緒に音を出していると、

その一瞬、瞬間に集中して「音を出す存在」として、そこに在る、

そういう音楽家としての有り様をヒシヒシと感じました。

ギターという楽器、ブルースやロックというジャンルの縛りのない音の並びが次々産み落とされて消えていく。

でも、突飛なわけじゃないし、絶対といっていいほど外さないんです。


自分の曲がふんわりと空気を含んだ世界の中に包まれた至福のひとときでもあり、よく見ると緻密な絵画のようでもあり、

そうじゃないだろう?もっとほかにあるだろう?と問いかけられているような緊迫の時間でもあり。



ものすごく濃厚な時間を過ごさせて頂きました。


撮影・吉田社長
石渡さん、お名前の通り水底の石のような佇まい☆



研ぎ澄ますことで、「飛べる」、そういう一瞬を捉え続ける感覚が、ほんの少しだけ見えたような気がしています。

自分にフィードバック出来るよう、忘れないように積んで行きたいなと思っています。


ホント、この企画、自分たちにすごいプレッシャーを与えてるんですが、毎回、ゲストの方に素晴らしい贈り物を頂戴してます。それを、お客さんにもっと大きくお渡しできたら、いいな。

そして、またお客さんからも力をいただく、そうやって良いエネルギーをぐるぐるまわせたらいい。

そう思っています。

次回のゲストはTsaxの片山広明さん。

大々先輩です。私達のチャレンジは続くのです!



石渡さんとは、今度は8/28青木マリsolo+石渡明廣@西荻crop。こちらも緊張楽しみ!





そして、最後は6/25、APIA40。『信じた道を歩いていこう』

この日はブッキングで普通に、こばさんとduo。

出演は、

青木マリduo+
ホーミータイツ(vo,g/cho,g/cho,per)、 
ハギリョウ(vo,g)、 
とくやけいいち(vo,g) 


何しろアピアは、こだわりの音響装置と、大マスターの鬼PAテクニックで、ものすごく音がクリア。

モニターも一つひとつの楽器の分離が良くて、「ありのままの自分の力量に向き合う」修行の場でもあるのです。

毎回どうしても滑り出しが固くなる、という反省点は残しつつも、後半、今までとは違う「自由さ」、「楽しさ」を持てたように感じました。

石渡さんのおかげかな?


アピアスタッフのユノチャンがお誕生日とのことだったので、サプライズでHBDを歌いました!
ちょこっとでも嬉しいことをふくらませるお手伝い。うふふ。

歌は、くそまじめだし、結構辛辣なんですけど(笑)

撮影・ハギリョウ


選挙が近い事もあって、MCでそんなことも軽く話しつつ歌いました。

音楽に政治も持ち込めばいい。ご飯や仕事のことと同じように。なんでも歌えばいい。

政治は特別なものじゃない。自分の暮らす社会の仕組みそのものなんだからね。


でも、持ち込んじゃいけないものも、ある。

それは、差別。憎しみ。傷ついた誰かをさらに傷つけ、蔑むこころ。

その心そのものを歌うのは有るとしても、差別や憎しみを煽るために音楽を使わないでほしい。


音楽には力がある。


だから悪いものに、大事な力を使わせないで。



次回のライブは
7/2sat 江古田倶楽部 投げ銭ワンマン 21時~

老舗のブルースBARでお寛ぎくださいませ!



























2016年6月5日日曜日

映画「オマールの壁」

先週、ちょっと時間が空いたので観たかった映画「オマールの壁」を観に、渋谷UPLINKへ。

100%パレスチナ人による、パレスチナで撮影された映画、しかも、ドキュメンタリーではなく、劇映画。

軸になるストーリーは、どこの世界にもある、若者の友情、恋愛、嫉妬、信頼と裏切りの物語だ。

でも、「パレスチナ」という、占領下の社会のなかで、それは絶望的なまでの極端な悲劇となってしまう。

監督は言う。描いているのは、政治や社会問題ではないと。しかし劇映画としてよく出来た演出、演技が描き出すのは、やはり「占領」という暴力の理不尽だと思う。

想像してみる。
幼なじみの家に行く、また恋人に会うために高さ8メートルもの壁を越え、たまには銃で狙われたりする日常を。
占領軍兵士の気まぐれで殴られたり、屈辱を受けても黙って耐えるしか無い無力感を。
そういう不要な緊張感を強いられる暮らしの中、ふと見え隠れする「協力者」と呼ばれるスパイ。
誰もが疑いをかけられる可能性。
仲間を信じて命を賭しての行動に必要とされる強い絆を、疑念が切り裂いていく。
また、特に説明も無いけれど、逃亡者を家に入れ、何事も無く裏口から逃がしてゆく町の人々の慣れた感じや、占領者に石を投げる子どもたちの姿も路地の風景のようにサラッと描かれている。



通りすがりの老人の一言が印象的なシーン



今の日本では普段の暮らしの中で、「あの人スパイかも」って思うこと、あんまりないと思うんだよね。産業スパイとかはあるかもしれないけど、暮らしの中で、銃を持った特殊警察が乗り込んでくるような緊張感はなく、とりあえず平穏に暮らせてる。
日本はどんだけ悪くなったと言われても、今はまだ、そこまでは行ってない。
(うかうかしてるとすぐそうなる危険はおおいにあるし、沖縄の基地のことを忘れてるわけではなく)

でも、世界の何処かではこれが普通の背景だったりしてる。
そして、私達のいるところだって同じ世界の中で、強い歪みを感じてることには間違いない。
様々に形を変えた歪みによる「壁」がそこら中に立ちはだかっているじゃないか。


人を愛する気持ちが孕む矛盾が、極端な背景だからこそ鮮烈に浮かび上がってくる。
疑心暗鬼が愛しい世界を壊してゆく様子が主人公の寡黙さとともに淡々と描かれていく。

「イスラエルが悪い」とかいう単純な構造ではない、でも、根本はとてもシンプルな人類の問題かもしれない。


子どもが生まれてからの私は、日常をなるべく静かに暮らすようこころがけているから、映画の心理的緊張感に耐えられず、時折薄目になりながら、ずっと胸を押さえたままで、やっとの気持ちでスクリーンの前に座っていましたよ。




まだ上映中だし、ストーリーのある劇映画だから内容はあんまり書かないけど、
主役や、中心となる若い俳優陣が瑞々しく、魅力的である故に、ラブストーリーに感情移入すればするほど、辛さがつのる、心にものすごく重たい一石を投じる映画でした。

ラストシーンの後、エンドタイトルが上がって行く間、観客が誰も動かず声も立てずにいたので、皆同じように感じてたと思う。

「言葉もでない、涙もでない、感動を超えた何かの痕が心に刻まれる。
アップリンク設立29年。今、この映画を観てほしい。
世界を均質化する力と闘うために。」──アップリンク代表 浅井隆

浅井氏のことばの通り、
涙するでもなく、感動のため息さえも出ないほどの問いと答えを受け取った気がしました。



「オマールの壁」公式サイト